野立ての太陽光発電にはフェンスの設置が必要
地面の上に太陽光発電を設置する「野立て」の場合、フェンスの設置が必要です。フェンスを設置しない場合は盗難や害獣被害、子どもが間違って入って感電してしまうなどの可能性が高くなります。
また、太陽光発電の火災保険に加入するにはフェンスの高さや防犯カメラの設置の有無を問われることもあります。安定した売電収入を得るには、フェンスの存在が欠かせないのです。
さらに2017年の改正FIT法より、太陽光発電にはフェンス設置が法律で義務付けられるようになりました。フェンスや看板を適切に設置していない場合は認定取り消しの対象となる可能性があるため、設置基準をしっかり確認しておきましょう。
フェンスの設置基準
資源エネルギー庁の事業計画策定ガイドラインには、太陽光発電所における以下のフェンス設置要件が定められています。
基準 | 条件 |
---|---|
1.高さ | 簡単に乗り越えられない高さを確保すること |
2.発電設備との距離 | 外部から発電設備に触れられない距離を確保すること |
3.素材 | 簡単に取り除けないものにすること(ロープなどはNG) |
4.看板 | 外部から見やすい位置に「立入禁止」の看板を設置すること |
5.施錠 | 施錠をすること |
太陽光発電所に設置するフェンスのポイント
1.敷地内が見えやすいこと
目隠しタイプのフェンスは一見防犯性が高いように思えますが、中の様子が外から分からないので危険です。メッシュ(網目)タイプなどがオススメです。
2.サビに強いこと
フェンスは常に風雨にさらされているため、設置期間が長くなるにつれサビが生じてしまいます。フェンスがサビると耐久性が損なわれてしまうほか、見た目も悪く「管理されていないのでは」とケーブル泥棒に目を付けられやすくなる可能性が高まります。なるべくステンレスやアルミ製のサビに強い素材を選びましょう。