太陽光発電所に欠かせない「雑草対策」
野立ての太陽光発電所には雑草対策がつきもの。発電所が自宅に近い場合や発電所の規模がそこまで大きくない場合は自分で草刈りをすることも可能ですが、発電所が遠方にある場合や規模が大きい発電所は個人での対応は難しくなります。
雑草対策をしないと発電所に様々な運用リスクが発生するため、防草シートや除草剤での定期的な雑草対策が必要です。
発電所の雑草リスクには何がある?
1.発電効率の低下
雑草がパネルの高さよりも高くなると、パネルに影ができてしまいます。影ができるとホットスポットという現象が発生し、発電効率が低下するうえ最悪の場合は火災が起こる可能性があります。
2.パネルや設備の故障
雑草が伸びると発電機器や配線などに絡みついたり、つるが侵入するなどで不具合が発生してしまう場合があります。
3.鳥害・獣害
雑草が生えると虫が住み着き、その虫をエサにする鳥が集まりパネルに糞をしてしまうことがあります。また、ハチやヘビ、ネズミやイタチなどの害獣も増え、ケーブルを嚙みちぎられたり、パネル点検の際に襲われてしまう危険もあります。
4.近隣住民からの苦情
雑草を放置したままでいると道路にはみ出したり、綿毛を飛ばすなどで近隣住民からクレームが出ることがあります。また、手入れをしないことで景観が悪化し不法投棄の被害にあうケースもあります。
「防草」と「除草」はどう違う?
除草作業(草刈り)を自分で行う、もしくは外注する場合でも、作業の頻度は年に1度とは限りません。草が生えやすい土壌の場合は年に何度も草刈りをすることもあるため、長期的に発電所を運用する場合は草刈りや除草剤などの「除草」よりも「防草」作業の方が効率的と言えます。
そのため、防草シートは発電所の設置後、もしくは中古発電所の買い取り後など初期段階での設置をおすすめします。
長期的な雑草対策なら「防草シート」がオススメ
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防草シートのメリットは?
1.草刈りの手間やコストを大幅にカットできる
防草シートは一度敷くと数年間は雑草の発生を抑えてくれるので、草刈りをしていた場合はその分の作業時間やコストがなくなります。太陽光発電は長期運用するものなので、耐用年数の長い防草シートを選ぶことが結果的にコストダウンにつながります。
2.虫の発生、鳥害や獣害を防げる
雑草がなければ雑草を食べる虫や、虫を食べる鳥やネズミなどがこなくなります。